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キクチミョンサ的

「なれのはて」ということばがよく似合う、ちいさなぼくのプライドだよ

独特の孤独

でろでろである。バック・トゥ・ザ・フューネラル。 ステータスのほとんどは墓石流死間飛車に振っておりますキクチです、こんばんは。盤上のストロベリー・フィールズ。誰だポーン埋めたの。ちがったポールだ。 どれくらいでろでろかというと、という話を、…

今夜のぶんだけワインを買って

今夜のぶんだけワインを買って うちへ帰りたい きみに仮借した表現でいえば 69本は余裕があるけど そういうことじゃない 点滅する光の端と端をぐっと握って 無理やりむすんでしまえるような 最後の合言葉 ほんとうに聞こえなかった 王様は星座をつくり ぼく…

詩のはなし、すこし

「どうやったら詩がうまくなりますか」 よく聞く質問です。 そもそも詩なんて書いてる時点で、そして「うまくなりたい」なんておもうならまして、彼氏彼女には愛ある「キチガイ」という称号をおくりたい。いや、これ、皮肉でもなんでもなくって。御同行、沼…

「Lucky」

ゆうべはうどんを食べて寝た、と書いた「ゆうべ」がおとといのことならば、ゆうべは漬け物を食べて寝た。つぶれた。べっぴんさんを相手にキスもできなかった(したかもしれない)。 つまり記憶がない。記憶がない、ということは、記憶がないということを記憶…

うどんバラード

ゆうべはうどんを食べて寝た。 清志郎ならクルマの中で、あの娘と手をつないでいるのだろう。 わたしは「なんかよくわかんないけどダウナーだぞ、ついでに胃も痛いかもしれないぞ」という悪い予感のかけらと手をつないでしまったので、おとなしくノバミンを…

Fugee(The Score)

藤井、という名前の知り合いがなんとひとりもいないことに気づいて愕然とした。愕然。声に出して読みたい日本語。 正確にはひとりだけいるのだが、そいつはちょっと頭がスウィーティで、向井秀徳にあこがれるあまり自分の恋人やバンドメンバーに「向井」と呼…

携帯するわたし

先月、人生ではじめてスマートフォンというものを買った。 わたしはいまだにメールアドレスがvodafoneであることから容易に類推できるように超のつく保守系タカ派ガラケー詩人だったうえ、去年の秋から不携帯な(くした)のだが、ここしばらく、血を吐いたり…

悪魔がきたりてぴーひゃらら

kntr.world-scape.net 先日、うさんくさそうな音楽業界のひとが「10人も動員できないバンドマンは辞めるべきだ」的なアオリのブログ記事をアップしていた。そのひとのプロフィールやふだんの発言があまりにうさんくさそうなのが原因なのか、炎上商法狙い見え…

自分の感受性くらい

詩人です、と自己紹介すると「感受性が強いんでしょう?」「感性が豊かなんですね」などと返されることが多い。どれくらい多いかといえば雨の夜にセンチメンタルになっちまう男の数くらいさベイブ。適当にいいました。 個人的には、まったくそんなことないん…

3月のライオン

日記を書くのはずいぶんとひさしぶりですね。長いことぼんやりしていた。とある締切まで3日を切り、先方はやきもきしているかもしれないけれど、まあ、なんとかするのがわたしですよ、とえらそうに言ってみる。それはさておき。 レイトショーで「3月のライオ…

夢の話

まだもうすこし 夜はねむっているから はだかのまんま語っていいとおもうんだ どんなに暗くっても 光はひかり きみの名前とおんなじ いつもの交差点のちょっとちがう側を渡ってみた なんにも変わらなかった なんにも変わらなかったけど それが それ自体がど…

白と黒

世界が止まっても ぼくらが止まっても あんまり関係ないような 気がする、けどな、今すぐ 会いに行きたいんだ 交差点と信号の動力、新京極あたりの喫茶店で いささかくたびれた顔をつきあわせてもいいじゃないか うたえどもうたえども見世物になりきれないけ…

「せかいのせなか」

気がついたら戦争はおわっていた。 いや、ほんとうに戦争があったのかどうかはよくわからない。そもそも、それを戦争と呼ぶべきだったかどうかさえも。 事件、できごと、トピック、ともかく、なにかたいへんなことが起こって、それがおもっていたよりもあっ…

トロンプルイユ

母国語の外へ 逃げ出したくなるときがある 意味の染みこんだ服を脱ぎ捨てて なんとなく笑っていたい それはカン違いのようであればあるほどいい ぼくの思想や肉体は貧弱でも それが白日のもとへさらされているのを 想像すると、ことばがぼくを超えてゆくのを…

遠い湖

右手と左手の親指 爪の長さがずいぶんちがった パドルを操るのにどちらがいいか知らない 触感!やわらかく腐ってゆく夏の水道水 木は黙っていてもあたたかいな 遠いあの湖へ 新宿、ほの暗い遊歩道 酔っぱらった大学生や浮浪者をよけて泳いだ ふしぎだね 7年…

踊り場から愛をこめて

ぐるぐるぐるぐるまわった 赤錆びて骨ばったらせん階段を ぐるぐるぐると上がった 上がってるつもりでたまに迷った この人生にはいくつか踊り場があって いま、そこでたばこふかしてるところ 遠くなったあのこの街は薄曇り 目をほそめた自分の顔はきらいだ …

午前3時の吉本隆明をぼくは忘れない

「午前3時の吉本隆明を君は忘れない」という歌詞をあなたに贈ります。笑。作曲はできません。(マキノ)— 西遊棋実行委員会 (@kansaishogi) 2017年1月23日 午前3時に凍った血が ことばの触手から逃れようとして 室外機のかげで汗をかいている ぼくもまたひと…

ぼくが「読む将」になったわけ

将棋ファン、という存在の下部カテゴリが数多登場しだしたのはここ数年の話だとおもう。いわく「指す将」「観る将」「撮る将」「描く将」「ネタ将」など、その分類は多岐にわたり、それ自体はSNS(および個人メディア)時代においてほかの分野と足並みをそろ…

恋をしよう

ぼくらは解散してもヤフーニュースには載らないからちょうどいいだろ きみの目線が斜めに上がるまえに恋ができる 浮かんで沈んでふくらんだ自尊心を脅かすような強いことば、ことばがほしい飛び込んだのはぼくで、けれど流されてるのもぼくだ どうか嫌いにな…

血と水

血なんて単純な道を流れてるから つまらないな 迷いもしないし行き先をうしなったら 帰る場所しかみえないじゃないか うすめたって飲めない話がある うすめたからこそ飲めなくなったぬるい愛情 最高のパーティの端っこ 取り換えのきく飾り付けみたいな顔で笑…

3分間だけ夢見たいからBABY離れられない

カラータイマーというのがありまして。 わたしのようなものは「ウルトラマンだ!」とおもう。もうちょっと正直なわたしのようなものは「実際に知ったのは”帰ってきたウルトラマン”からだ!」とゆっている。知識と体験は塩と砂糖に似ていて、見た目は一緒でも…

なごやかな狂騒

1月6日。 体調がファンタスティックすぎて午前中から何度もちいさく死んだり生きたりしていた。どうせ斃れるなら前のめりで、とウィスキーを呷る。なぜか楽になる。こう、ぎりぎり手がとどかない距離に置いてある何かを取ろうとしているが、ひょんな拍子に手…

テンペスト

夜があけて 生乾きの服もすこしは からだから離れてくれたかい 地球の表面をなぞりながらねむるような そんな孤独はなかなか慣れてくれない あらしのようなひとに恋をした やけにしゃべりたがる憂鬱だけ 膚を洗ってくれるが口許はひわれたまま ここにいると…

こんなことおもった

あけました。 皆々様におかれましては、本年も相変わりませずよろしくおねがいします。 今年の目標については元旦にSNSのほうに挙げましたが、要約すると「よい詩を書くこと、書きつづけること」(一緒じゃねえかとおもわれそうですが微妙に意味合いがことな…

STAND ALONE

こころを叩いても 応えてくれなくなるのが怖い ぎゅっと縮んでく 懐かしい戦場の果てに夜が滲んで ぼくは詩人です 自爆しようったってまわりに誰もいない 踏める地雷も見すえる未来もぼやけたここは安全圏 変な意地張って現代詩なんてこだわるつもりじゃなか…

馬蹄今去入誰家

12月14日。 寝不足としらふで、HPが15/100くらいのところから冒険がスタートしたかんじだ。 乱視はこころなしか常よりひどく、キクチバカオロカの九九がやっとのかわいらしい脳は五の位あたりを行きつ戻りつ。これがほんとの都落ち、じゃなかった都詰め。い…

溺れる魚

12月11日。 朝から叡王戦を観る。 控えめに言って最高だ(と言ってみたかっただけ)。焼酎がすすむ。進といえば故・板谷先生の座右の銘は「将棋は体力」。「クロガネの不沈艦」故・坂口先生や、「夜戦になるまではなんとしてでも粘る」故・北村先生など、む…

静かに暮らすんだ

望めばどうとでもなるようなことばかりだな 秋の小径、「きみ」とはちがうふうに呼びたかった帰り道 できるだけ呼吸を減らすため煙草で口をふさぐ ああ 無邪気な暴力を、その先にあるはずの虚無を 知りたいんだ 駅前、安っぽい油とスパイスのにおい、プライ…

小さく死ぬ

ねむたくってねむたくって仕様がない。ひとと会ってしゃべってエネルギーを発散させすぎてしまう、というか、小さい子どもがはしゃいで熱を出すことってあるでしょう。まさしく今ぼくはそんな状態なのである。 だから先崎先生のことばを拝借すると「ときどき…

Living is easy with eyes closed

12月6日。いつものDD。 風邪との千日手模様はどうにか打開したものの、全体的にあんまり調子がよくない。故・升田幸三先生いわく「わしはたしかに体は悪いが気は病んでおらんから”病気”ではない。”病体”じゃ」。キクチはどちらかといえば病気である。 この日…

浮いたり沈んだり

キクチミョンサ×村島洋一のバンド「浮かむ瀬」はデビュー戦を飾った。 生きたり死んだりする(これは口ぐせ)のにも疲れたなあ、とおもったころで、ちょうど湿度の高い冬の日はそんなチューニングと馴染んでいた。平静の情熱。 setlist 1.カデンツァ 2.きれ…

かなしい夢なら見ずにすむだろう

コンビニ店員の薄ら笑いに慣れた 論外のメソッドは見ないでそっとレシートと一緒に捨てればいい 暴虐には暴虐を、揶揄には揶揄を なまぬるい独創性を描いた それでも人はそれなりに集まるもんだ 大好きな曲を再生する、頭のなか、歩く はにかんだって、かじ…

帰り道のあて

酩酊していつもさよならしてる 律儀すぎる頻度で手を振る じぶんが今、ここにいないことが不安だ 日が落ちるころから ちょっとおかしくなるのはいつものこと ぼくの棲むマンションにだんだんひとが帰ってくる ヒールの音高く、くたびれた歩調 ちぐはぐな五線…

お仕事お仕事

どうでもよいことをどうでもよいままに書こうとするのは気恥ずかしいことだ。ついついお化粧をほどこしてやりたくなり、いわでもの修飾やとってつけたようなエピソードで厚く塗ってしまう。何もない日であれば何もない日でよいのだ。何もない日を何もない日…

バウムクーヘン

ねむりが浅いのでいろんな夢をみる。 「鳥は飛べる形/空を飛べる形/僕らは空を飛べない形/ダラダラ歩く形」と歌うハイロウズのうしろでケーブルを八の字巻きしていたり、みながゾンビ化した街を逃げ惑いながらついに観念し、どうせならゾンビである元恋人…

フライングマン

息がすきとおるような夜に浮かんだ からだのバランスがおかしい あのゲームの、あのダンジョンで、あいつに毒された十字キー 高く売りつけてしまいたい情けない鬱屈、ひのひかり 名前をつけてくれたのに もう呼ばれないと知るさみしさよ 心細くていいから こ…

ドラマ

こころをきれいに保つのはとてもむつかしいことだ。 ときどき、おがくずをまぶしてやったり、枯葉でそっと隠してやったりしないといけない。なんとなれば切りつけてわざと血を流す。泥を塗りたくる。何度となく埋めて、いくたびもその墓をあばいて、まだ新鮮…

男子三日会わざれば生きたり死んだりする

11月23日未明、泥酔してケータイを失くした。 DDでそうとうばかなのみ方をして、途中隣り合った女の子があんまりかわいかったから、わが頭のなかのミトくん曰く「いいぜ、このままいっちゃおうぜ」(※空中ループのアルバムへのコメント)モードになってしま…

あたらしい世界じゃなくても(3)

11月19日、「聖の青春」を観た。 個人的な好みは措くとして、あだやおろそかにできない映画、という感想である。 そもそもキクチは映画通ではないし(DVDやネット上で年間30~40本程度、といったところ)特段自分のなかに体系立った”映画観”のような評価軸を…

きれいですね

狂ってしまいたいとおもううちは まだ狂っていないから 大丈夫だ ふざけた踊りおどりつづけて なにが大丈夫だ? きみの膚は見えてる シャワー浴びすぎてカサカサだからこう言うんだ 「きれいですね」って。 誰かが思い出を棄てた ひとつ、ふたつ、みっつって…

あたらしい世界じゃなくても(2)

午前9時過ぎの三条は、土曜日ではあったが、雨上がりのしずけさが散りばめられていた。あちらこちらに目には見えない水泡のようなものが漂っていて、ときどきそれがパチンとはじけるかんじ。 元バイト先のシネコンへゆく。 かつて7台あったチケットカウンタ…

あたらしい世界じゃなくても

11月18日、早朝から家で焼酎をのみながらごろごろしていると、夕方ごろ旧友Tから電話。「のもうぜ」ということになる。 Tは数奇な運命をたどったひとで、福井にうまれ、舞鶴の高校にかよい(そのころなぜか京都のぼくと知り合った)、山口の大学へいき、途中…

おぼれるものは

おぼれるものは藁をもつかむというが ほんとうは 笑いをつかもうとしているのだ 最後にきみの しらけきった顔が見たい 喜劇はいつも無言のうちに幕を上げる 棺オケをワインで満たし ひびわれたパンと接吻をかわす 日曜日くらいは 休んでみたっていいだろう …

カデンツァ

血のついたベッドでねむった しばらくトマトソースは食べられなくなるな、とか とりとめもないことを考えて過ごした 体温の高いひとの隣だと 冬が嘘つきな気がする

寂しさをのせない口の端もあり

深夜にピーター・バラカンがリポーターをやっている英語(圏、ないし話者対象の)番組などみていると、てきめんに寂しくなる。おもしろうて寂しい。そこにキクチはいないからだ。いとしさとせつなさと心強さと、うれしいとたのしいと大好きと、そしてやがて…

煙か牛タンか馬の骨

馬上少年過 世平白髪多 残躯天所赦 不楽是如何 いまでもよく涙を誘いにくるのはこれだ。たいてい、夜も更けたころに訪れる。紅顔の美少年(!)時代から厭世気分のつよい、あるいはそれを気取りたがるぼくにはよく似合う、伊達政宗晩年の作である。 馬上少年…

独と隣

素直になれない。 と、のうのうと書いてしまうあたり、じつは意外と素直なのか、一周半くらいして帰りたいのか、われながらよく解せぬ18歳と164ヶ月である。おまわりさーん!ここにへんなひとがいます! どうも自分のスタンスは「MUGO・ん…色っぽい」らしく…

出る幕がない

きのうに引き続いて、「銀河英雄伝説」の話を引っ張る。キクチの話は薄いが広い。ひもかわうどんのようなものだとおもっていただきたい。うまいかどうかはなにをダシに使うかに委ねられている。…早々に自縄自縛、といったてい。 さておき。 ぼくが「銀河英雄…

李家に冠は豊か

なんとはなしに気分がふさいでいるようにおもうのだが、口にしてしまうと余計に魔法はかかってしまう。破嘴。商容だったか比干だったか、このところ自分の記憶力のいちじるしい減退にも呆れる次第。ちなみに余話として、「封神演義」ではぼくは太鸞がすきで…

「顔」といえば筒井康隆だとてっきりおもいこんでいたが、松本清張だった。こういうときの気恥ずかしさ、腹中の磊塊を燃やすにはいたらない。もっといえば筒井は筒井でも康隆と道隆を時おり混同してしまう。世代も業種もちがうというのに、ぼくの頭にはWindo…