キクチミョンサ的

「なれのはて」ということばがよく似合う、ちいさなぼくのプライドだよ

雑記

ただいまのあとさき

どうもありがとう。 おれたち過去を生きてる。 「おれたち」が適切でなければ「おれや誰かさん」と訂正しよう。 ハローもサンキューもグッバイも実際のところぼくのことばではないから、なんとなくその響きを舌の上にころがしてたのしんだ気になっているだけ…

硝子戸の中

親ゆずりの不眠症で子どものときから損ばかりしている。 はい、坊ちゃんのオールモーニングキョウトはじまりまーす。うそです。しかしねむれぬ。 うちのばあやは清ではなく二宮といったが、二宮元気かなあ、と、ぼんやりおもい、冷静に考えたらもうだいぶ前…

ドランク・ドランク・ドランク

いやあ、びっくりした。 なにがびっくりしたって、おととい「明日は病院に行く」と書きながら、まだ行っていない。なにが悪いって、当該エントリを書いたあと、というか、その日(10月4日)はそもそも午前0時からのんでいたのだった。夕方近くなってむしょう…

酒精年代記

気がついたら、頭を四針縫っていた。 気がついたらってことはさすがにないであろう、と読者諸兄はおもわれるかもしれないが(目撃者の証言によると転倒して床で切ったらしい)、実際問題、おぼえているのは病院にてホチキスのような器具で頭をバチンバチンさ…

SS

午前中、ちょっとした手続きのため上京区へ向かった。 などというと、いかにも足をのばした体に聞こえるが、なんのことはない、ぼくの家(左京区)からは5分も歩けば、というか鴨川を渡ってしまえば、もうそこから西が上京区である。寸借詐欺的誇大広告とい…

爆ぜる

われらが北海道日本ハムファイターズが優勝した。 これはひとえに先日のゴッドファーザー会議(友人のやがて生まれくる第二子の命名をめぐって夫妻および第一子とうちで鍋をした伝説2016である)の際、「香薫」を買おうとした彼に「シャウエッセンにしな」と…

将棋雑話

ながらく将棋の家元であった大橋宗家(なんと宗桂から三代のお墓は偶然にもぼくの実家の向かいのお寺にある!)は信長、秀吉と庇護を受け、江戸時代に家康によって将棋所に任ぜられた(ここらへんは本因坊とのあれこれもあって厳密に説明するとめんどくさい…

羊の木

金曜の夜。 夢日記を書き終えてぼんやり焼酎をなめていると、お客のみなみちゃんより「橋村さんの取り置きにキクチさんの名前ありますけど来ないんですか」というメール。ああああ。うかつである。橋村恭平は「京都人の”行けたら行く”は”行かない”」という民…

ゆめいちや

突如として秋めいてきた気配のせいか、へんな夢をみた。 ぼくは、おしゃれカフェを取材している。わりと若い、そう、せいぜい30代半ばくらいに見える女性がオーナー兼店長の、ウッディな内装、カウンターとテーブル席とで20名程度キャパシティのこじんまりと…

王座戦の夜

9月20日。 王座戦第2局がおわり、ぼくは虚脱していた。天井を見上げると、木目のまにまに糸谷先生の丸まった背中がぼんやりにじんでは消えた。どうしてだ。やっぱりあのマンゴープリンが敗着だったのか。TLは羽生防衛に王手、に沸きたっていて、やり場のない…

花咲ける石(後編)

話がずいぶんと寄り道をしているあいだに風邪をひいた。 気分はもう檜垣是安。はたまた赤星因徹。いやそんなことを言ったらバチが当たるか。熱にうなされる頭のなかではなぜかエンドレスで「雁木でガンガーン」という自作曲が流れており、左肩にけだるげに乗…

花咲ける石(中編)

前回、「パンがすき、という棋士をきみは知っているか」としたためて擱筆したのち、キクチは街へ出た。 言うまでもなく、やけ酒のためである。 TOMOVSKYに「散歩のための散歩」という曲があるが、まさにやけ酒のためのやけ酒。なんだそれ。ああ、このまま冬…

花咲ける石(前編)

初夏にはじまった王位戦も第6局、とっくに晩夏である。 しかし巻菱湖といえば書家であり、真木よう子といえば…キクチは現実逃避することにした。すでにここまでにおける発想がオヤジギャグの三番叟だ。そして王位戦は銀波荘ではやってない。陣屋だ。あと本局…

マイルストーンズ

いやはや。参った。参った。「So what?」と言われちまう。ところがこいつはスパニッシュ・キーではなくってジャパニーズ・チェスの話なんだマイルス。 まあ聞いてくれ。ついさっき、日本将棋連盟のホーム・ページがリニューアルしたんだ。 王位戦第6局の1日…

ワイドボーダー

「育ちのよさ悪さ」という、たいへんやっかいな概念がある。 そもそもこの「キクチミョンサ的」(2016年9月10日時点での)ブログタイトル下の文章はSUPERCAR「PLANET」をパクッ…パクチーは緑色だからセーフ!西川セーフ!ありがとうウィーラー!みたいなパ……

寒波の汚泥のなかでいい、あるいは、「さむいな」の成分

遠く過ぎ去っていく思い出。片道切符。パワーポップ。不眠症。逃避。ポカリスエット。冷えピタ。長電話。ウィーアーインフィニティ。クサレ原稿。引きこもり。おいしい生活。地獄変。Oh、My Friend、お前は探してた。六枚のとんかつ。醜態。ウーロン茶。将棋…

しけるいかばね

気がついたら、床で寝ていた。 びっくりした。 ユカと寝ていたわけではない。念のため。ユカって誰だ。 「運転上手は床上手」ということばがある。女性の腰回りあるいはその肉を「ラブ・ハンドル」とする表現もあるので、そこから来ているのかとおもったがど…

やっぱりエゴがすき

故・芹沢先生と千日手でおもいだしたのだが、と格好をつけてこの話をはじめようとおもったのだが、泥酔酩酊のわたしのこと。そう都合よく運ぶはずはない。「だまれ、こわっぱ!」である。西村雅彦である。そして幸喜と雅彦(こういう呼び方をするひと、いま…

ただぼんやりある空

「将棋は苦し、酒は楽し、人生は哀し」とおっしゃったのは故・芹沢博文先生であったけれども、その宿痾であった十二指腸潰瘍をおなじく生涯の伴侶とさだめたぼくもまたひとりの修羅である。先生に倣って日に二升とまではいかぬが、それでも一升近い焼酎に溺…

ずれている

トンネルを抜ければそこは雪国かもしれないが、エントランスの外はただの川端通であるからして、天気予報の間隙をぬって傘をもたず家を出た。 はずなのに、てきめんにふられた。 「秋雨じゃ、濡れてまいろう」とひとりごちたら、「よっ!好色五人男!」とで…