キクチミョンサ的

「なれのはて」ということばがよく似合う、ちいさなぼくのプライドだよ

ひのひ

一度は見捨てた自分を

どんな顔して拾ってやればいいか

考えていた、手のひらのうえ

に乗せたようで、ずっと

手のひらのうえで

踊っているさみしげな残照

 

追いかける影のなまえを

いつもより丁寧になぞった

口に出しても答えてくれるわけじゃないが

それでも必要だとおもえたから

 

すべての謎がとけるころには

あとかたもなく焼けてしまっても

熾火のような愚かさで

ぼくは、きみに、話しかけたい

 

帰る方向とはちがっても

ぼくは、きみに、話しかけたい