じぶんで答えてみる
いったいぼくはなにに怒っているんだろう
あなたが死んだってそれはすでに過去の話なのに
すこし経てば昔いいやつがいたって
手向けられる花としてはもう、じゅうぶんじゃないか
飾られる華やぎとしてじゅうぶんすぎるじゃないか
いったいぼくは誰を殺したいんだろう
血が流れたってたいした詩にはならんよ
すこし経てば昔ばかなやつがいたって
くくられた経緯として、じゅうぶんじゃないか
じゅうぶんじゃないや
他人事のように咲き誇ったあとで
素直にしなびてゆくだけなら
じゅうぶんじゃないや
ぼくの死に方はそれでもいいが
生き方ならば、とうてい間に合わない
どうでもいい一日の終わりに
どうでもよくない道を歩いてる
悲しみなど所詮浮世の上でも下でもなく
ただ漂うこと描くだけさ
ただ漂うこと掴みたくなるだけさ