2017-03-13 白と黒 詩 世界が止まっても ぼくらが止まっても あんまり関係ないような 気がする、けどな、今すぐ 会いに行きたいんだ 交差点と信号の動力、新京極あたりの喫茶店で いささかくたびれた顔をつきあわせてもいいじゃないか うたえどもうたえども見世物になりきれないけもの コーヒーは冷めてしまうだろうけども 横断歩道の上を小学生ぶりに白線飛んで歩いた 世界が終わっても ぼくらが終わっても だんまり貫く強情な正義とは さよならしましょ、あとから痛みを 思い起こすだけの簡単なお仕事 日毎みごと綴るだけのよしなしごと 乳飲み子のごとく産まれいずる悲しみと愛に感謝 要するにぼくはきみに会いに来たんだ