独特の孤独
でろでろである。バック・トゥ・ザ・フューネラル。
ステータスのほとんどは墓石流死間飛車に振っておりますキクチです、こんばんは。盤上のストロベリー・フィールズ。誰だポーン埋めたの。ちがったポールだ。
どれくらいでろでろかというと、という話を、現実にでろでろの人間が説明してもあんまり意味がないようにおもうのだけれど、物理的にワイン2本空けている。ん?物理的?物理以外にそれをなんか忖度せざるをえない態度を読者諸賢に強要すんの?とひとり自己批判したりした。金左上がる。さておき。もしかしたらビールも最初にのんだかもしれないなあ、とおもいながら、いま、ビールをのんでいる。
初夏のにおいがすきで、なんとなく初夏もぼくのことをすきなような気がしている。いいんだ。カン違いはそれなりにうつくしくありさえすれば映える。あとは抱き合うだけ。
そんなふうにしてコンビニへ出かけた。
とくに用事はなかった。
補充しとくなら、たばこもワインもほしいな、という状態ではあったけれど、べつに明日起きてからのLIFE(スーパー)でいいのだもの。
帰り道のために、アサヒスーパードライを1本。
コンビニ前の喫煙所ではその内容から長いこと話し込んでいるであろう若い男の子と女の子がいた。あれはしらふか、ずっと前にお酒が抜けたか、ともあれ、そんな按配だろうなあ。道路をはさんだ向こう側、鴨川からはときおり大学生らしき集団の嬌声が風にのって流れてくる。
午前4時。
街は、しずかに動いていた。
どくどく。どく、どく。
恋がしたい、とはおもわないが、恋をしているひとの風景をひさかたぶりに注視したいなあ、なんてある意味罰当たりなことを考えているうち家に着く。
やるべきことはたくさんあるのだけれど、まあ、急ぐ旅じゃなし、お酒でものみましょうよ、と、でろでろの自分に甘えて新しいワインを開ける。
目を閉じていれば人生はたやすい。ってポールがいってた。ジョンか。そうか。
鏡を見て。
むかしの恋人より髪が伸びていることに気づく。