キクチミョンサ的

「なれのはて」ということばがよく似合う、ちいさなぼくのプライドだよ

2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

夕暮れ時を待ちながら

妖怪ぶちまけ娘がやってきて、今度はなにも起こらなかった。 なにしろ彼女は、誕生日ケーキを落とし、ワインをひっくり返し、これまでキクチ家に多大なる損害を与えてきた一種恍惚の人である。成長したんだね。えらいえらい、とわたしはこころのなかでそっと…

浮かむ瀬2017ラストライブ

11/26 浮かむ瀬 at yamne (写真:みっしゃん) 1.静脈 2.踊る死体 3.cadenza 4.希望について(さいとういんこ) 5.トロンプルイユ 6.旗を燃やせ 7.恋愛映画 8.おぼれるものは 9.光のようね 10.街と賛美歌 11.汽笛 12.アンダーコントロール 13.血と水 14.生…

「旗を燃やせ」

旗を燃やせきみがたいせつに隠し持っていた腹の中に巻き込んだ旗を燃やせ 冬の朝、手を洗う水のひゃっこさ木綿豆腐に踊るかつぶしのチリチリした匂い射精、うつくしい死に顔と寝息コンビニ袋持ってるから、ごめん、片手しかつなげないんだ 旗を燃やせ熾火の…

「踊る死体」

なんとなく1日に1分くらいきみのことを考えている思い出さない日はないけれど10分は言い過ぎだ ベイビーフェイスもヒールもトゥ、からステップすっ飛ばされた夜にたくさんの嘘になりきれなかったことば踊り続ける死体のような記憶たち涙はうつくしくも醜くも…

愛と和音

「感性とは手持ちのカードのようなもので、まだあるとおもっていても失われてゆく(大意)」 わたしが非常に感銘を受けた先崎学九段のことば。 3時半ごろまで夜っぴて原稿を書いていた。 それからコンビニへ行って、焼酎とたばこ、納豆にお粥、チョコレート…

33歳

いささか旧聞に属するものの(10日)、33歳になりました。 当日は祖父、父母、妹夫妻、弟、叔母、イトコ弟とともに水炊きを食べにいった。 19時には寝たい祖父(「ボクちゃんおねむやから帰る」がパワーワード)を鑑み、「じいじタイム」で17時半から開始。 …

「光のようね」

月明かりにぼくはどっか 持っていかれちまいそうです あなたとしたセックスのせいで まだ骨が痛いや さみしさも温かさに変わる 名前をつければすべての隙間が居場所になる 算数が苦手なので この先のことは考えてない 細い夢が糸をひいて 続いてゆくだけ う…

「人、人、人」

そのときのぼくはといえば ほんとうに手首を切ったくらいで死ねるのか試して 痛かった、ほんのちょっとした切り傷が死んでしまいそうに痛かった 流れ出したレーテン何ミリリットルの血液は 存在証明をするにはあまりにも頼りなさ過ぎて 生きたいのか死にたい…