キクチミョンサ的

「なれのはて」ということばがよく似合う、ちいさなぼくのプライドだよ

2017-12-01から1ヶ月間の記事一覧

「1219」

なるべくいろんなひとやものの 息遣いを聞いていたい 日本語の文法からはなれた脈拍、トク、トク 孤独の奥にぼくにはないお国訛り 世界よ 明日もそれなりの顔して会おう あいしているよ あいしている 砕け散ったガラスのうえで 踊れ、わたしの自由 汗をかい…

フィルムとシャッター

きのうの昼から今朝にかけ、BAR choriにて妖怪ぶちまけ娘の卒論提出おめでとう呑み会を粛々と執り行った。 BAR choriというのは黙っていれば肴が出てくる、要するにわたしの家であって、妖怪ぶちまけ娘は彼女が誕生日ケーキやらワインやらなにやら、とにかく…

日本海の海の色は濃いという

日本海の海の色は濃いという。 これはわが父方の祖母がふともらしたひとことを、わが父(つまり息子ですね)が著書にてしれっとパク……パス……いやパスティーシュじゃないからなんていうか、パク……たフレーズなのだけれど、わたしは年々、冬の陰翳がふかまるこ…

千駄ヶ谷戦記

「マジか」「この子マジか」 心のうちに藤森先生が降臨した。 と、いっても、場所は日本将棋連盟東京会館2F道場。 おそらく小学校低学年であろう彼は延々ノータイム指し。こちらが10秒でも考えこむと、すぐに隣の対局を覗きこみ、それにも飽きると椅子の上で…

「目の前のつづき」

死んじゃうかもしれないから 家の鍵は開けておくね 「見つけて」 そんなサインを 単純に、明快に 遊びの誘いと勘違いしてしまった 音信不通、冬、ふる、えながらのクルーズ 閉じた瞼の裏側 毛細血管で埋め尽くされて 赤いな 和解がきかない若さもある いつで…