STAND ALONE
こころを叩いても
応えてくれなくなるのが怖い
ぎゅっと縮んでく
懐かしい戦場の果てに夜が滲んで
ぼくは詩人です
自爆しようったってまわりに誰もいない
踏める地雷も見すえる未来もぼやけたここは安全圏
変な意地張って現代詩なんてこだわるつもりじゃなかった
けれど負けたくない あれは不安おばけだったんだ、きっと
手癖で描いた星でも、星は星だとそれなりに輝いていたもんな
歌の向こうに愚者の行進
光はひかりのうちあたたかいが
だんだん冷えるって認められないだけで
欠けて割れてしまった情熱をひとかけ分けて
言い訳したんだ この地団駄がいつかの笑い話になるんだって
歳月はきみのこと誹りも殴りもしないがただ平静
ゆっくりと流れ出してゆく血を止められない
ぼくの夢を見る才能はずいぶん少なくなってしまったな
持ってるだけで安心できる武器がほしい
気がつけば敵も味方もそれ以外もどこかへ消えている
補給線途絶、感受性応答ナシ いつものやつよりすこしおとなしい
狂える子羊たちのため、耳かき一杯程度の愛を
置いて行かれないように乞い願うよ
暗がりをひとり走っては転ぶ、見つけてほしいだけの孤独
エンドロールを待てない戦争ごっこ、ほんとのこころはどこ
そうだ、きみには名前がないな
なにか考えてやらないとな
きみのためじゃない、ぼくのためだ